【SV S1 シングル】麻痺サイクルカイリューサーフゴー【最終1155位】
【はじめに】
皆さん、こんにちは!初めまして!
S1シングルで最終1155位という何とも言えないような順位だったが、ギリギリレート2000載ってることを祈って構築記事というものを書いて構築を紹介しようと思った
最終日10日前まで12万9000位を彷徨っており、引退も考えていた中でも、ここまで戻って来れたので、なかなか勝ち切れないという方々のお役に少しでも立てたらと思う
↓使用構築はこちら
○【序論】
○【選出】
【序論】
SVの対戦が始まり、テラスタルという新たなシステムやパルデアの新ポケモンたちによって、これまでと大きく戦術が変わってしまったと感じた
まずガラルで初手ダイマを愛用していたので、初手テラスタルセグレイブ軸を使っていた所、見事に噛み合わない
はっきり言ってクソ弱かった
↓ここまで落ちた…
その時に感じたことを色々自分なりに纏めてみた
- 極力、相手より先にテラスタルは切らない方が、自分目線で勝ち筋、負け筋を組み立てやすい
- カイリューの神速を初めとした優先度+2、+1の先制技が飛び交っている
- 天然持ちの詰ませ性能が非常に強く、テラスタイプに依存しない確実な処理ルートを幾つか用意しておかなければ詰む
以上を意識しながら構築、選出、立ち回りの確立を行なっていった
流行りのテラスタルに関しては、取り敢えずYouTube、ツイキャスなどで、多くの上位での配信を倍速で視聴してこんな型、こんなテラスタイプもあるんだなというのを把握した
配信者の使用している個体は勿論、相手の個体も込みで自分のレートを犠牲にすることなく、環境を把握出来る方法だと思う
【構築経緯】
まず、テラスタルを切る必要がなく、相手にテラスタルを切らせなければ、出し負けを安定してしないポケモンを探すところから始めた
その枠に、起点嵌めルギアを使っていた友人から、起点嵌めカイリューが強いと聞き、カイリューを先発で投げる軸にしようと決めた
続いて、僕を12万9000位まで突き落とした元凶、ヘイラッシャに対して強く出れるポケモンとして、コノヨザルなどを試していたが安定しないと悩んでいたら、「それ飛行サーフゴーで良くない?」と友人に言われ、シャドーボール、悪巧み、ゴルラ、自己再生のいろはさんの使っていたHB残飯サーフゴーを仮採用していた
↑単純すぎるだろコイツ…
ここでランクマも終盤に差し掛かったところ、サックーさんの記事でHBゴツメのでんじはたたりめサーフゴーが使われていたのを見て、技構成は、こちらの方がカイリューとサイクル回していく上で合っていると思い、技構成と耐久値をハイブリッドされたサーフゴーが爆誕した
カイリューサーフゴーの軸が完成した
上の2体で受け、攻め共に完結していることが多く、基本選出として、悩んだら取り敢えずミミッキュを入れておけと、ミミッキュをラスイチ枠として採用することにした
これで基本選出が完成した
この並びの弱点として、アマガドオーに対しての処理速度が遅いこと、純正受けループが突破できないこと、パワーが絶妙に足りないこと、ジバコイルにボルトチェンジでサイクル不利を押し付けられることが気持ち悪いと感じたので、サイクルにも組み込め、崩し枠としてなり得る炎テラスタルガブリアスを採用した
この並びで、霊もしくは鋼テラスタルを切られた際のBを上げるタイプのキョジオーンの対面での突破の困難さ、眼鏡サザンドラに上から破壊される、ラウドボーンのテラスタルを気にせずに超火力で殴っていけるポケモンの欲しさ、セグレイブに対面で全て破壊されることが気になったので、環境初期に使っていた炎テラスタル眼鏡最速ウルガモスを採用することにした
カバルドンセグレイブの並びを一匹でどうにかできるのがこいつしかいないと感じた
ウルガモスの弱点として、キョジオーンに後投げ出来ないこと、最終日に向けて増えてきたオニゴーリに構築単位で勝てないこと、ゲンガーよりもSが遅いポケモンしかおらず、催眠術のワンサイドゲームになって負けたということが気になったので、気休め程度に隠密マントを持った氷テラスマスカーニャを採用した
【個体解説】
・カイリュー
特性:マルチスケイル
持ち物:ゴツゴツメット
テラスタイプ:フェアリー
193(212)-125-149(164+)-121(4)-129(68)-108(60)
H:奇数
A:ブラッキー意識で0個体(A個体値9以下でイカサマダメージ最小)
HB:ドラパルトの鉢巻特化ドラゴンアロー
マルスケ込みで確定耐え
C:努力値効率余り
HD:マルスケ込みで
S:S4振りロトム族抜き
麻痺後の最速ドラパルト抜き
初手投げ安定バケモン耐久ポケモン
99.9%の確率で出し勝てる
セグレイブのいない構築には、ほぼ脳死で初手に投げていた
一瞬流行ったサザンドラサーフゴーの現環境に適用させた並びのうちのサザンの枠
このカイリューは、耐久調整より、ドラゴンタイプ同士での対面でも、テラスタルを切らなくても、相手のテラスタルを一方的に切らせることが出来る
型が無限にあるカイリューという存在だけで強い
やることとしては、とりあえず初手に自分より早くても遅くても"でんじはの通るポケモン"には"でんじは"を撒いていく
一見、不快に感じるかもしれないが、このメリットを挙げる
- 1ターンの経過+マルチスケイルへのダメージ+Sの逆転により、物理特殊持ち物など型の判別を行いつつ、自分目線で勝ち筋を組み立てることに大きく繋がる
- 麻痺での素早さ下降は、後続の動きやすい場作りに繋がる
- 「マルチスケイル+ゴツメ+はねやすめ+麻痺バグ」でのカイリュー単体での詰めルート
- 後述する"たたりめサーフゴー"の擬似的な火力補助
- 交代されたとしても大きなアドバンテージを得られる
- いわゆる麻痺バグによる勝ちの可能性も最悪の場合、特典としてついてくる
2.5.6.は従来の麻痺と同じメリット
1.に関してはテラスタル環境を制して行く上で、強いとされるメリット
3.はカイリューというポケモンにしか、なし得ない勝ち筋を追えるメリット
4.は構築単位でのメリット
火炎放射とれいとうビームは、それぞれ"でんじは"の効かない相手に有効かつ、それぞれ状態異常も見込めるため、サーフゴーへの起点作成にもなり得る
フェアリーテラスタルは"でんじは"を外した時のアフターケアや、「マルチスケイル+ゴツメ+はねやすめ+麻痺バグ」の詰めでの処理範囲をズラせることなど、タイミングさえ上手く使えれば、これ以上の最適解はないと思う
※"でんじはが効かないポケモン"について
・サーフゴー
"かえんほうしゃ"を取り敢えず押す
マルチスケイルを盾に型の判別をできる限り行い、拘り"ゴールドラッシュ"→サーフゴー引き、
低火力"ゴールドラッシュ"→はねやすめで耐久、
飛行テラス→"れいとうビーム"に切り替える
などその都度見極めて対応する
最悪ミミッキュで詰めれるので"身代わり"を残されたりしない立ち回りが大事
・キョジオーン
後述するマスカーニャにすぐに引く
唯一出し負けだと思う
"れいとうビーム"を押す
ガブリアスは勝手にテラスタルを切ってくれることが多い為、ありがたく"でんじは"に切り替えて、"でんじはが効くポケモン"と同じ処理ルートをとる
"剣舞"などをした場合は、相手の裏をもう一度確認してフェアリーテラスタルを切る事も視野に入れる
が、最悪ミミッキュで詰めれる
"火炎放射"か、"れいとうビーム"か、"はねやすめ"(早い"ボルトチェンジ"に対して)を打ってから考える
ジバコイルは飛行テラスタルなどを勝手に切ってくれることが多い為、HPを確認した後、ありがたく"でんじは"に切り替えて(以下略
・サーフゴー
特性:おうごんのからだ
持ち物:たべのこし
テラスタイプ:ひこう
193(244)-58(0)-155(204+)-153-111-112(60)
H:奇数残飯効率最高(16n+1)
HB:余り振り切れるだけ
S:特化キノガッサの"じならし"2回確定耐えのサーフゴー抜き抜き抜き
最速50族と同速(Sライン1上げたかったが、残飯効率とB実数値154と155では違いすぎたため)
カイリューとの相性補完によるサイクル適性が◎
また、カイリューの撒いた"でんじは"により、ノータイムで威力130の"たたりめ"を打てるのが強みであり、高威力の素殴りの為、努力値を割かずとも、耐久力を維持しながら、天然持ちへの十分な打点となり得る
基本は"でんじは→たたりめ"を体力管理をしながら、脳死で行う
"でんじは"の入らない相手にも"たたりめ"を基本的に押して、ミミッキュ圏内に入れるなど意識する
相手が確実に引いて来ることが読める場面や、ノーマルタイプのポケモンが相手、打たなければ負けるという場面になった時のみ"きあいだま"を気合いを込めて押す
他の技が欲しいと思った場面は、あまりない上に、外して負けに直結することが少なかったので、最終日までこのまま続投して、最終日は50%くらい"きあいだま"は当ててくれた
カイリューと絡めたり、ひこうテラスをすることでヘイラッシャの"あくび"ループと、"じわれ"を試行すらさせずに処理できるのは、唯一無二の性能であると思う
ひこうテラスタルは、カイリューと同じように"でんじは"を外した時のアフターケアや、"きあいだま"の試行回数の増加要因として使うことが多かった
・ミミッキュ
シャドークロー/じゃれつく/つるぎのまい/かげうち
特性:ばけのかわ
持ち物:いのちのたま
テラスタイプ:ゴースト
131(4)-156(252+)-100-×-125-148(252)
A:意地特化で剣舞なしでもリーチを伸ばすため
S:ブッパしてるがもう少し下げて耐久に回してもいいかも
打ち漏らしたポケモン、疲弊したポケモンを皮の行動保証を絡めて全員処理する
拘り鉢巻を持ったドラゴンテラスタルドラパルトにカイリューが倒された際に、有利を取れる
あまりオススメはしないが、ドラゴン技に対して後投げをしてカイリューサーフゴーのサイクルに加える
既に麻痺の入っているポケモン、Sの遅いミトム、弱ったドドゲザン、"かげうち"で縛れるポケモンたち、ドラゴン技で拘ってしまったポケモン、化けの皮→"シャドクロ"or"じゃれつく"で落とせるポケモンを相手にすることが多かったため、陽気じゃなくて損した場面は基本なかった
むしろ気付いていないだけで、意地に救われてる場面は多いと思う
例えばH振りミトムに対して"シャドクロ"→"シャドクロ"で倒せるため、"じゃれ"外しの負け筋を潰せるのもとても使用感がよかった
どこからでも"アンコール"、"トリック"が飛んでくる環境だったのと、テラスタルによって"剣舞"→攻撃を無効、半減されることが負け筋に繋がることが起こりうる
よって、"剣の舞"はほとんど押さなかったので、"剣の舞"→"ドレインパンチ"、"ウッドハンマー"に変えるのはありだと感じた
・ガブリアス
じしん/がんせきふうじ/テラバースト/つるぎのまい
特性:さめはだ
持ち物:ラムのみ
テラスタイプ:ほのお
183-182(252)-116(4)-×-105-169(252+)
主人公型
3タテ量産機
主に受けループ軸、アマガドオー軸、炎テラスタルを絡めた際に通りのいいゲンガー入り構築に対して初手に投げていた
素の耐久値が高く、特性も優秀で、タイプも電気の一貫を切りつつ、炎テラスタルした後も、カイリューサーフゴーとのサイクルパーツとして十分に役割を果たせることを評価した
サイクルの中で有利対面を作った時の崩し性能が最も大きなポケモン
さらに、"岩石封じ"を持つ事で後発の"龍の舞""蝶の舞"をするボーマンダ、カイリュー、ウルガモスに対してただ殴るだけではなく、起点にならずに、対面としての性能も兼ね備えていた
一定数いるミトムに対しても有効な打点となっていた
"逆鱗"、"ドラゴンクロー"、"ドラゴンテール"、"いわなだれ"と色々試したが、"岩石封じ"が、圧倒的に勝ちを拾ってくれた
・ウルガモス
オーバーヒート/かえんほうしゃ/むしのさざめき/ギガドレイン
特性:ほのおのからだ
持ち物:こだわりメガネ
テラスタイプ:ほのお
161(4)-×-85-187(252)-125-167(252+)
HDカバルドンやH振りセグレイブを確定1発で落とす火力お化けポケモン
ラウドボーンに受け出しながら、"オーバーヒート"で処理が出来るのも優秀だった
"オーバーヒート"を打ちたくない場面が多すぎて、"炎の舞"よりも安定して初発から出していける"火炎放射"を採用した
ミトムへの処理速度が50%に頼らずに、"火炎放射"なら2発で処理できることもある
・マスカーニャ
トリックフラワー/はたきおとす/やどりぎのたね/みがわり
特性:しんりょく
持ち物:おんみつマント
テラスタイプ:こおり
163(92)-162(252)-91(4)-×-91(4)-179(156+)
H:奇数(余り)
A:ブッパ
S:最速ゲンガー抜き
BD:効率
地雷枠
多分使ってる人少ない"種付けマスカーニャ"
主に、"ボディプレス"を切っているB上げるタイプのキョジオーン(サブウェポンは地割れ、"地震"が多かったと感じた)に対して種付けたり、"叩き落とし"たり、"トリックフラワー"で急所殴りをしたりなど、テンポを取っていきたいという意図で採用
また、氷テラスなのにテラバーストを採用していない理由は、氷テラスによって、一定数現れたオニゴーリに対して気持ち強くなれるように
しかし、一度も当たりませんでした…
主に"みがわり"で麻痺待ちや、"はたきおとす"により道具受けサイクルの破壊、"やどりぎのたね"でのサイクル戦の強要をさせていた
分かる人には分かるが、"早くてペラいナットレイ"という感覚で使っていた
"みがわり"と"しんりょく"の相性は凄くよかった
採用意図は、以上でしたが、1000番台で最終日急増していた"ステロがんぷうガブリアス"や"こごえるかぜみちづれゲンガー"に対して、隠密マントによってSが逆転しないという現象が発生して、イージーウィンを取れたことが2、3戦あった
テラスタル、蜻蛉返り、襷といった多種多様の型があるマスカーニャに対してこそ、S逆転が活きるため、"ヘドロばくだん"、"げきりん"は打たれたら余裕で倒れていたが、押されなかった
しっかり選出に組み込んだのは、最終日だけだが、有り得んくらい輝いてた
【選出】
→7割くらいこの選出
・対セグレイブ入り
ウルガモス@2
・対受けループ
ガブリアスサーフゴー@1
・オニゴーリ、キョジオーン入り
マスカーニャ@2
ミミッキュ→カイリュー→サーフゴー→ガブリアス→マスカーニャ→ウルガモス
〇無理なポケモン
・襷セグレイブ、裏から出てくるセグレイブ
→ガモスしか解答が用意できていないので、上手く立ち回っても1.5体持ってかれるから勝てない
勝率もセグレイブ入りだけ極端に低い、無理
あまりやられることは無かった
・火力の高いサーフゴー
カイリューサーフゴーどちらも少なくとも2発で倒されるため、不利なサイクルを押し付けられる
受けポケモンが少なく見える構築上、あまり投げられないが投げられるとしんどい
・HB蝶舞ウルガモス
→カイリューサーフゴーの天敵、朝の陽射しまで持ってたらミミッキュで麻痺バグ祈りしながらゴリ押すしかない
・クエスパトラのバトン構築
→バトン先にもよるが、麻痺で上を取ること前提に組まれているため、加速でS挙げられると抜く手段がないため、負ける
・最速ドドゲザン
→カイリューで最初に麻痺を入れなければ負ける
サーフゴーの気合い玉チャンスすらあるかないかすら怪しい
純粋に耐久高すぎて、ドドゲザンも重い
・キョジオーン
→無理、どんな型にも安定して勝てるポケモン教えてくれ
【最後に】
全体的にプレイングと、運での上振れで誤魔化して勝率を上げてきた感がある
勿論基本選出で安定行動をしてるだけで勝てる軸は多かったが、それ+で勝率を高めていくには、このようなある程度上振れも狙える軸が最適解だと踏んだ
先月は、土日休みもクリスマスも正月休みもなく、研究が忙しくて半分くらい大学泊まってたので、家に帰れる2日に1回、2時間ほどしか時間をとる事が出来なかった
最終日も3時間しか時間をとる事が出来なかった
合計で200戦程しか出来ず、対戦回数も少ない
(うち、70戦はマスターボール到達までにかかりました…ポケモン苦手すぎ)
そんな中で、記事を書いていて実際に文字に起こして軸以外の完成度もあまり高いとは言えない中、勝ちきれたのは、軸が強かったからだと思います
この軸を教えてくれて、重いポケモンや、並び、特定のポケモンの倒し方を一緒に考察してくれた、PBさん、たいてぃさん
ランクマ一緒に頑張ろうと言ってくれた、つつーんさん、ハピ氏、リックさん
この記事の添削をしてくれた、さいとうさん
など初めとした応援してくれた皆さん、ありがとう!!!
恐らく、SVのランクマをそれなりにやれるのは最初で最後になっていたと思うので、最後にぼちぼちの結果を残すことが出来て嬉しかった